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十一番目の志士(司馬遼太郎)
高杉晋作に才能を買われた長州の剣客「天道晋助」の話。
少年マンガを読んでいるような爽快さ。圧倒的な剣の腕前一つで、次々と危地をくぐり抜けていく様が痛快。中二病患者が好きそうな小説とも言える。
難しい話は何もないので、幕末史に疎い人でも読めると思う。土方歳三や坂本龍馬といった幕末のヒーローも多数登場して濃密に晋助と関わっていくので、なんとなくでも幕末を知っているひとなら楽しめるはず。
しかし、自分の大好きな司馬氏の長い"余談"(歴史評)がないので若干の物足りなさを感じた。「竜馬がいく」や「燃えよ剣」とは違い実在しない人物が主人公なため、主人公を通して歴史について想いを巡らすというよりも単純にエンターテイメント性重視な感がある。
主義・思想があって行動しているわけではなく、ひたすらに刺客として人を斬り続けることが自分の使命と信じ生きる晋助。
ごちゃごちゃ理屈を考えず行動によって自分の存在価値を示す生き方は、ある意味憧れる。行動原理を他人に求めるなど現代では評価され得ない生き方だが、700年の封建社会を覆し近代化を実現させたのはこういう一途な維新志士達の想いなんだろう。
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