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竜馬がゆく(司馬遼太郎)
全8巻。これまでこんな長編小説、しかも歴史物なんて読んだことなかったため、最初は読みきれるか心配だった。が、そんな心配は微塵も必要でなかった。面白すぎて、後半なんか物語が終わってしまうのが惜しいくらいに思えた。幕末を舞台にした歴史物としても、そして坂本竜馬という一人の男の物語としてもこの本はすごく面白い。これまで読んだ本の中でもっとも面白かった本になった。
坂本竜馬が19歳で故郷土佐から江戸の千葉道場へと向かうところから、大政奉還を実現し33歳でこの世を去るまでを描いた作品。
内容としては大きく5篇に分けられる。
北辰一刀流の剣客として名を上げる一方でやがて幕末の時勢を肌で感じるとるようになる「立志篇」
武市半平太と袂を分かち脱藩し、勝海舟と出会って開国論を持つようになる「風雲篇」
京都の凄まじい時勢の変化をよそに神戸軍艦操練所で軍艦調達に奔走する「狂瀾篇」
その操練所も池田屋ノ変の影響幕府に潰されてしまうもあきらめずに亀山社中(海援隊)を結成し、中岡新太郎とともに薩長同盟を成し遂げ第二次長州征伐で幕府海軍と海戦を繰り広げる「怒涛篇」
薩長の軍事力を背景に大政奉還案を掲げ奔走し、ついに維新を成し遂げる「回天篇」
最後暗殺されて終わる彼の人生だが、読み終わった直後はなんとも言えずすがすがしい想いになれる。竜馬の時勢を見る目もさることながら、彼の生き様は尊敬に値する。この本、いや坂本竜馬の生き様は、人の人生観を簡単に変えてしまえるほどに壮大・劇的で、読みながら男のあるべき姿のようなものを考えさせられた。武田鉄矢が心より敬愛するのも非常に理解できる。
もっと早く、できれば10代のうちに読んでおきたかった。そんな名作。
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