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事業仕分けに関しては色々思うところがあるので少しばかり。

今回の仕分けは、「無駄をなくす」「必要かどうか見極める」という目的の下で行われたんだろうが、果たして科学技術をそういう物差しで測っていいのだろうか?

iPS細胞の研究や太陽電池の開発なんかは、必要性や意義がわかりやすい。前者は医療への応用が期待されるし、後者は環境・エネルギー問題の解決策の一つ。

じゃあ、素粒子研究や宇宙開発は?・・・となると、必要性は特にない。万物が何で構成されているのか、そしてそれらはどういう数式で表現されるのか、なんてのはわかったところで人々の生活を豊かにしないだろうし、研究が進まないと人類が危機的状況に陥ることもない。宇宙ステーション作ったところで当分人類は地球を離れないだろうし、金星や月の形成メカニズムや表面の元素分布が明らかになっても研究者以外は「ふ~ん」とか「へー」とかいうだけ。

となると、やはりこういう研究は一般に「無駄」と認識されるのか?

少なくともレンホーさんには無駄としか思えないんだろう。スパコンが「世界2位じゃだめなんですか」なんて言うくらいだもんなぁ。(スパコン開発が化学・物理においてどれだけ重要か、技術革新がどれだけ化学者・物理学者に期待されているかについては語り尽くせない)

去年日本人3人がノーベル物理学賞受賞したとき必ず「その研究は我々の生活にどう役に立つんですか」という質問がマスコミからされてたのを思い出してみても、「素晴らしい研究=役に立つ研究」と一般には考えられているように思える。基礎研究というのはよくわからない意義の見出せない研究と、国にも一般人にも思われてしまっているという現状が悲しくてならない。

研究者にとってみれば意味のある研究。でも、それ以外の人にしてみれば意味のない研究。そういう研究に国費を投入することが無駄かどうか。多数決を取れば、まぁ無駄・・・と。


今回の仕分けに対するネット上(まぁ2chとyahooニュースのコメント欄)の反応を見てみると、反対派が圧倒的。だけど、世論調査では国民の多くが支持しているとのこと。(これは仕分け事業という政策に対する世論調査だから、科学技術の仕分けを支持しているかどうかはまた違うだろうが)

誰のどんな基準で「無駄」かそうでないのかを決めるべきなのか。国民の多数決で「役に立つかどうか」という基準で判定されるのならば、基礎研究は日本では全否定されることになる。そんな馬鹿なことはあってはならないが、現状だと「国民の税金で役に立たない研究をしている馬鹿な連中」と基礎研究を行っている研究者達は思われているも同然じゃないか。


基地外で有名なノーベル化学賞受賞者野依教授を筆頭に各方面から反発の声が出ている。マジ頑張れ。

科学の意義を少しでも国に、そして国民にわかって欲しい。
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